千里の目を窮めんと欲し
写真において ピントの位置は 前後に動かすことができます。 ピントの合う位置は 一点です。 その前後に ピントが合ったように見える 範囲があって どのくらい ピントが合ったように 見えるかの度合いを 被写界深度と言います。 勉強でも この被写界深度の考え方を 取り入れてみましょうと 提案します。 小学生、中学生、高校生の 期間は 手前から無限遠まで ピントが合ったような 全てを見渡せるような 勉強が望ましいですね。 それには 絞りを絞ればよいのです。 広く浅く 勉強していくわけです。 こうやって 全体像が見渡せて 大学生になったら 一点集中型の 勉強をしてみましょう。 自分の興味ある分野を とことん追求する それは勉強を通り越して 学問の入り口に立つわけですが… 一点に集中するので その部分だけ立体的に見えて 前後がボケます。 その対比が美しいのです。 「なんだ、高校生までは 広く浅くか。」と 思われたかもしれませんが 1年浪人して 大学に入ってきた友人は 「浪人期間中に 受験勉強の底が見えた。」 と言っておりました。 浅くと言ってもこのレベルです。 それほどに 大学での勉強は深いのです。 これはなかなか楽しいことです。 みなさんも 大学でのワクワクするような 探求を目指して まずは 千里の目を窮めんと欲し あらゆることを 貪欲に勉強してみましょう。